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桃岩です。【花の浮島礼文島】
桃岩です。『礼文島』北海道観光貸切チャーター個人ジャンボタクシー高橋
礼文島桃岩
名前の示す通り、丸い形をした礼文島桃岩は、高さ250mの礼文島の大きな岩山で、「花の島」礼文島を代表する高山植物の宝庫です。
礼文島桃岩の上からの景観も素晴らしく、目を転じると紺碧の海に、利尻富士が長い裾を引いて浮かんでおります。また、この桃岩は、アイヌの人達の古戦場だったと伝えられており、それにまつわる伝説が残されております。
昔天塩アイヌの人達が漁に出ていた時のこと、突然の嵐にみまわれて漂流し、やっとの思いで香深の海岸にたどり着きました。
ところが当時香深アイヌと天塩アイヌは犬猿の仲でしたので、漂着した天塩アイヌの船頭は牢に入れられ、残りの者たちは荒海の中へ追い出されてしまいました。
命からがら逃げ帰って来た人達に、この事を聞いた天塩がわでは怒りが爆発、春を待って10余艘の船に500人のつわものを乗せ、礼文島に上陸すると闇にまぎれて桃岩を占領してしまったのです。
不意を襲われた香深アイヌは、あわてて防戦しましたが、多勢に無勢、捕らえていた船頭にも逃げられてしまいました。
やがて香深アイヌの命運もこれまで・・・と思われた矢先、大地も押し流されてしまいそうな大雨が降り始め、戦いも休戦状態に入りました。
香深方にとっては願ってもない天の助け、さっそく、使者をたてて仲直りの申し入れをしました。
天塩側も海を渡って来ているので、そう長くは留まっていられません。
しぶしぶこれを受け入れ、自分達のコタンへ引き上げて行ったということです。
この、引き上げの際、桃岩の頂上で講和の誓いと祝宴が行われました。
祭壇をつくり、数々の宝物をお供えして天の神様に感謝したわけですが、この時、美しい七色の雲が降りて来て宝物を受け取り、天空高く舞上がって行ったと伝えられております。
(更科源蔵アイヌ伝説集より)
礼文島
礼文島は、花の島と呼ばれるほど島全体が、高山植物におおわれております。
レブンソウ・レブンウスユキソウ・レブンアツモリソウ・レブンコザクラ・レブンハナシノブなどのように、「レブン」の名をかぶせた貴重な高山植物をはじめ、300種にのぼる可憐な花々が、5月から8月にかけて色鮮やかに咲き競い、訪れる人たちを楽しませてくれております。