『流氷』オホーツク海です。

流氷、オホーツク海は冬ともなれば流氷が押し寄せ、見渡す限りの大氷原に変わります。

流氷は、シベリア沿岸で生まれて大きくなり、風と海流に乗って、時速0.4㎞~0.9㎞のスピードでゆっくりと南下します。

そして1月頃になると、その姿を見せ、稚内~網走、知床半島、時には釧路付近までが氷に覆われてしまいます。

ところで、オホーツク海がなぜ凍るのかといいますと、海水中の塩分が少ないからです。

中国とロシアの国境を流れて、間宮海峡にそそぐアムール川(黒竜江)の水が塩分を薄めて、この塩分の少ない、軽い海水が、オホーツク海の表面を、25m~50mの深さでおおいます。

その下には塩分の多い思い水が沈んでいますから、オホーツク海は二重構造になっている珍しい海なのです。

流氷はこの塩分の少ない海水が、シベリアの寒気にによって冷やされて凍るのです。

はじめは小さな氷の固まりができ、それがだんだん増えて、ゼリー状のドロリとしたシャーベットになり、さらに冷やされると、ハスの葉状の氷に変わります。

直径50cmから3m位で、縁がめくれあがってきます。

やがて、ハスの葉状の氷が、ギシギシと音を立ててひしめき、重なり合って、丘のように、あるいは平野のようになって、アザラシやオットセイの楽園となるのです。

この時期、漁師たちは船を陸にあげ、灯台も三月下旬まで灯りを消してしまいます。

そして、春四月になれば、海一面を覆っていた流氷も、大小無数の氷となって大きな音をたてた沖へ沖へと去って行くのです。

流氷が一番美しいときですが、地元の人達はこの時を「海明け」といって春の訪れを喜びます。

こんな時、あわただしい、氷の引っ越しに気づかないトッカリ(アザラシ)が、昼寝をしているほほえましい光景が見られることもあります。

また、流氷の去ったあと、オホーツク海の水平線や、知床の海岸等で、珍しい蜃気楼を見る事があります。

これは溶けた流氷が、海面の温度を下げる事によっておこる現象で、夢のある流氷の置土産と申せましょう。

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