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柏の木と伝説です。【北海道Sightseeing Taxi】
北海道札幌小樽観光貸切個人チャータータクシー高橋の北海道柏の木と伝説観光案内です。
柏の木と伝説
柏は、日本各地、南樺太、朝鮮、中国に分布しているブナ科の広葉樹で、大きなものでは高さ20m位にもなります。
樽材・木炭・燃料(薪)などに利用され、樹皮に含まれるタンニンは、染料やインクの原料となります。
また、葉は「かしわもち」でお馴染みです。
アイヌの人たちは、「コム・ニ」、「どんぐりの木」と呼び、秋になるとこの実を集めて貯蔵しておきました。
そして、ドングリの混ぜご飯や、お団子、お餅などをつくり、お乳のでない母親は、ドングリの粉を水にといて、子供にあたえたといいます。
また、柏の葉は、木枯らしの吹く冬が来てもなかなか落ちないのが特徴ですが、柏に因んだお話しが残っておりますのでご紹介します。
むかし、あるアイヌコタンに、1人の大酒飲みの男が住んでいました。
仕事もせず、いつも、お酒ばかりを飲んでは酔いつぶれ、借金ばかりしていました。
お金がなくなると、和人ところに借りに行くのですが、一向に返そうとはしません。
ある日、いつものように、お金を借りに行ったときのこと、和人が「お前はいつまでたっても返さないからダメだ」と断りますと、「いえ、今度は必ず返します。あの柏の葉が全部散るまでに・・・」と外の柏の木を指さしました。
緑の芽が萌え、やがて春が来て、暑い夏が過ぎ、秋も終わり、北風の吹きすさぶ冬が来ても、男はお金を返すようすさえありません。
催促しても、「まだ葉がついているから・・・・・」というだけです。
そしてふたたび北国に遅い春が来て、太陽がほほえみかける日々が訪れました。
ところが、柏の木には依然として葉がついているではありませんか!
じつは、柏の木は、前の年の葉が枯れて茶褐色になることには、もう新しい芽の活動が始まっていて、1年中葉の絶えることはないのです。
このことを知らなかった和人が、すっかりだまされてしまった、というお話しでした。
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