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余市町

余市町は札幌から約50㎞、積丹半島の付け根に位置し、変化に富んだ海岸線は『ニセコ・積丹・小樽海岸国定公園』に指定され、、温暖な気候は農業を育て、人を育み、日本海に面していることから漁業の町として発展して来たのがここ余市町です。

面積約140平方km、人口約2万人、今、この町が目指しておりますのは『田園小都市』という新しい街づくりです。

産業、観光に力を注ぎ、市街地の整備、芸術、文化が根付く環境など、町民の住み良い町づくりを目指しております。

この町に産業の発展を起こしたのが『ニッカウヰスキー』で北海道の観光ルートにもなっており、一年を通して約40万人もの観光客が見学に訪れる余市町の観光のシンボルとなっております。

また、余市町は北海道を代表する果物の生産地でもあります。

リンゴが主に栽培されておりましたが、時代のニーズに応じて、サクランボ、梨、いちご、ぶどう、桃、プラムなど最近は多種類の果物が各農家で生産されており、現在、果樹の作付面積は農業全体の7割で、その果樹のほぼ8割がリンゴ・ブドウ・サクランボ・梨だそうです。

さて、余市町の果樹栽培の起こりは明治にさかのぼります。

丁度その頃は北海道の開拓時代で、明治8年、時の開拓長官であった黒田清隆はアメリカより輸入したリンゴの苗木を全道に配布したのです。

余市町と言えば明治4年、旧会津藩の武士や家族が入植した所です。

戊辰戦争で戦った敵同士、薩摩出身の黒田清隆から贈られたリンゴの木を快く受け取る者は有りませんでした。

『武士は食わねど高楊枝』でしょうか。

リンゴの苗木をほとんど旧会津藩士は捨ててしまったのです。

しかし、中にはもしやの思いか、確りと植えたものがいたので御座います。

明治12年、余市リンゴが初めて立派な実を付けました。

その時の品種が『緋之衣』「19号」だったのです。

その木が現在の余市町の発展と知名度を誇るきっかけとなったのですから、皮肉なものです。

後志地域

北海道は14の行政上の区分をされています。

天気予報でお馴染みの名です。

その中の後志地域は唱和30年(1955年)以来50年にわたって、以下の20市町村で構成されています。

沿岸部には小樽市・余市町・古平町・積丹町・神恵内村・泊村・岩内町・寿都町・島牧村が、農村部には赤井川村・仁木町・共和町・俱知安町・ニセコ町・真狩村・京極町・喜茂別町・留寿都村・蘭越町・黒松内町があります。

沿岸部の集落はいずれも鰊が押し寄せる浜であったことから誕生し今日の基幹産業も漁業と水産加工業になっており、農村部は酪農・米作・畑作・果物などが基幹産業になっています。

北海道を代表する山・羊蹄山と、岬・神威岬を擁し、豊かな四季と山海の幸に恵まれ、温泉や海水浴場が整備され、山菜狩りやアウトドアも盛んで、まさに北海道の縮図ともいわれています。

平成19年(2007年)人口は240779人で後志支庁は俱知安町におかれています。

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