小樽港

小樽港は、古くから天然の良港として知られ、函館とともに、北海道の表玄関として賑わった所ですが、その港を守っているのが、南北にのびる防波堤です。

茅柴岬から突き出ている北防波堤は、明治30年、工学博士、広井勇の指導のもとに、11年の歳月をかけて完成しています。

この間、セメントに火山灰を加えて、コンクリートブロックを強化するなど、日本で初めての工夫がされました。

広井博士は、工事中防波堤が、嵐にみまわれた時には、「これが壊されたなら、私も死ぬ」とピストルを懐に、工事現場で一夜を明かしたと言うエピソードを残しています。

また、平磯岬からのびる南防波堤は、広井博士の愛弟子、伊藤長右衛門によってつくられました。

北防波堤が完成した、明治41年に工事がはじめられ、13年後の大正13年に完成しております。

この時も、ブロックにかえたケーソン(鉄筋コンクリートの箱)を、傾斜台を使って海に沈めるという、世界初の技術を開発しています。

現在、防波堤の先端には、伊藤長右衛門の遺言によって、彼の遺骨(分骨)が、遺愛の碁石などとともに納められています。港に納骨堂があるとは、さすが歴史ある港町小樽らしいいお話です。

小樽港の生みの親といわれる広井勇と、育ての親、伊藤長右衛門をご紹介いたしました。

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