伊達火力発電所
大きな煙突が見えていますが、出力７０万キロワットの伊達火力発電所です。
燃料の重油は、室蘭市（陣屋）から、２５．７kmのパイプラインによって運ばれております。
北海道の火山
有珠山は、島原の普賢岳には及びませんが、火山活動の活発な山の１つと言われています。
それでは、ここで、北海道の火山について、ご紹介いたします。
北海道は、那須火山帯・千島火山帯・鳥海火山帯などの火山の帯が縦横に走っていて、火山の数は、大小あわせて４８ヵ所にものぼります。
気象庁では、全国の活火山のうち１９の山を、特に要注意として常に観測をつづけていますが、そのうち５つは北海道に有る火山です。
有珠山・駒ヶ岳・樽前山・十勝岳・雌阿寒岳の５つですが、これは全国のおよそ四分の一を占めるほどです。
このように北海道ではたくさんの火山が、その周辺の湖・沼・温泉とともに、観光のシンボルとなっていますので、いったん噴火したときの災害の大きさははかりしれず、昭和５２年の有珠山の噴火を教訓に、あらためて、その対策が検討されております。
左の沢砂結遊池
このあたりは、有珠山の外輪山の麓にあたります。
有珠山のこちら側でも、火山のときの泥流対策が施されています。
とくに、このあたりに造られた砂遊池は、全国１の規模を持っていて、野球場をそっくり、のみ込んでしまうほどの大きさです。
砂遊地といいますのは、「砂の遊ぶ池」と書きますが、いってみれば、大きな溜め池のようなもので、流路工から流れ出た土砂を、受け入れる場所として作られたものです。
※縦２５０m、横１２５m、１２万４０００㎥の土砂をためる能力を持ちます。
