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オロンコ岩です。【知床半島・宇登呂】
オロンコ岩です。【知床半島・宇登呂】
知床宇登呂オロンコ岩
大きな岩は知床宇登呂オロンコ岩です。高さおよそ60m、シンパクや数々の高山植物でおおわれ、頂上は展望台になっています。
箱庭のように見えるウトロ港と、白波打ち寄せるオホーツクの海岸線、まじかにせまる羅臼岳や硫黄山など、すばらしい眺めを楽しむことができ、また冬は流氷の展望所にもなるところです。
また、オオセグロカモメや海鳥たちのコロニーとなり、7~8月は特に多く見られます。
(保護地区指定)
オロンコ岩の伝説、むかし、この岩の上に、オロッコ人が砦を構えて住んでいたという伝説が残っています。
下を通る船に石を投げ落とすなどの悪さを続けるため、アイヌの人達は何とかオロッコ人をこらしめようとしましたが、いつも負けてばかりです。
そこでアイヌの人達は、ある計略をしました。
月のない暗い夜、少し離れた海岸に、海藻をを集めて鯨の形を作り、その間に魚をはさんでおいたのです。
翌朝、さっそくカラスの群が集まって、カァカァ騒ぎました。
これを見たオロッコ人は「ソレッ、鯨が流れ着いたぞ」と喜び、われ先にと、かけ下りて行きました。
しかし、岩の上から降りてしまっては、人数の少ないオロッコ人達に勝ち目はありません。
かくれていたアイヌ人達にとりかこまれ、全滅したということです。
そのため、今でもこの岩を、オロンコ岩と呼ぶのだそうです。
(更科源蔵「アイヌ伝説集」より)
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