イタンキ浜 鳴り砂

室蘭市にイタンキ浜という海水浴場があります。

昭和61年9月、この浜に日本でも珍しい鳴り砂があることが分かり、室蘭市を始め、地質専門家の注目を集めました。

鳴り砂は足で踏むと『キュッキュッ』と鳴る砂のことで、京都の琴引浜(ことひきはま)、岩手県の吉里吉里浜(きりきりはま)など、全国には約30ヵ所あり、道内でもこの他、数ヵ所が確認されています。

以前、網走管内小清水原生花園沿いの海岸で発見され調査したところ、ここのものは200時間以上も超音波で洗浄しなければ鳴らないことが分かりました。

それに対して、イタンキ浜の砂はそのままの状態で鳴る砂として、道内で初めて確認されました。

ところで、発見のきっかけは室蘭に昔、ハワノタという地名があり、これはアイヌ語のハフ・アン・オタ(声ある・砂原)または、フム・ウシ・オタ(音・する・砂原)ではないかと、室蘭市民族資料館の学芸員をしている久末進一さんが発表しました。

これを聞いた市役所では早速現地を調査し、砂を採取して鳴り砂の研究者で知られる宮城県女川町(おながわちょう)の山下信雄先生に鑑定を依頼しました。

その結果、イタンキ浜海水浴場から、西側の室蘭ユースホステル下海岸までの12km間と、平成4年12月にも隣接する東側の浜にも分布していることが分かりました。

丸みのある石英粒を多く含み、不純物が少ないこが砂の鳴る条件です。

以前発見された時、山下先生の指示通り、すり足で歩いたり、手で砂の表面をサッと払うとキュッキュッと小気味良い(こきみよい)音を出す砂が、幅数m、延長10数m規模で点在しており、市民の関心を寄せています。

イタンキ岬の伝説

イタンキとは、アイヌ語で『お碗』のことをさし、この海岸線が円く湾曲する形なため、そう呼んだともいわれます。

また、岬の形が鯨に似ていることころから、鯨岩とも呼ばれています。

むかし、飢えに苦しんだときアイヌの人たちが、あのイタンキ岬を、本物の鯨とまちがえて、寒い中で薪を燃し、しまいには、お碗までも燃して鯨の流れつくのを待ちましたが、ついに、つかれと寒さのため、亡くなってしまった・・・という伝説が残っております。

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