恵山と恵山道立自然公園です。【函館市】

恵山と恵山道立自然公園観光タクシー・ジャンボタクシー高橋の道南・恵山観光案内です。

恵山道立自然公園

火の山、恵山を中心に、津軽海峡側の戸井町・恵山町、噴火湾側の椴法華、南茅部町にまたがっています。

恵山は標高６１８ｍ、いつも噴煙を上げている活火山です。頂上からの眺めは素晴らしく、津軽海峡を隔てて、下北半島をまじかに眺め、足元に広がる太平洋のかなたには襟裳岬、そして北には羊蹄山、有珠山の山々が、島のように浮かんで見えます。

また、恵山の山裾には、６０万本と言われる自生のエゾヤマツツジや、高山植物のお花畑広がっています。さらに汐首岬から恵山岬をまわり、古部海岸までの海岸線は、柱状節理の断崖が続き、そのところどころには、たくさんの温泉が湧き出しています。なお、以前の恵山一帯は、津軽海峡を守る、軍隊が置かれていたために、一般の人は入る事が出来ませんでした。この大自然を楽しむ事が出来るようになったのは、戦後になってからです。

恵山

白い肌を見せている恵山は、標高が６１８ｍ、釣鐘を伏せたような形をしていますが、これは粘り気の強い溶岩が、火口をふさいで盛り上がったものです。

恵山は、一度噴火した山が、再び噴火をした二重式火山ですが、あの裏側(西側）にある古い火口部分は、荒涼たる風景が広がり、「賽の河原」と呼ばれています。

焼けただれた岩石、石を積み重ねた小さな塔、お地蔵さまなどが点在する神秘的な場所です。幼くして世を去った人や、海で命を落とした人たちの霊が集まるといわれ、津軽海峡を挟んだ、下北半島の恐山と姉妹霊場になっています。

ところでこの恵山は、そんな暗いイメージばかりではありません。６３０種におよぶ可憐な高山植物の宝庫にもなっているのです。山麓一帯を紅に染めるエゾヤマツツジ（恵山ツツジ）やドウダンツツジをはじめ、ガンコウラン・エゾイソツツジ・コケモモなど、１０００ｍ級の山でなければ見られない花々が咲き競っています。

恵山の温泉

恵山の麓にはいくつもの温泉が湧き出ています。中でも道路の行き止まりに有る、石田温泉が代表です。

太平洋の波の音と、磯の香漂う温泉です。温泉の裏手には、お経岩と呼ばれる、大きな岩壁があり、「南無阿弥陀仏」の６文字が刻まれています。

天保１３年（１８４２年）、ここを訪れた堀川乗経師が残したものです。

また、恵山への登山道の途中に、恵山高原温泉と恵山温泉があります。恵山温泉は、もと、原田温泉と呼ばれていた古い温泉で、安政年間（１８５４年～１８５９年）から湯治場として知られていたところです。