北海道観光貸切個人JUMBOTAXI高橋の『美瑛町』です。

美瑛町

美瑛町は、十勝岳のふもと、上川盆地の南のはしにひらけた田園地帯で、美瑛町の特産物は、麦・ジャガイモ・豆・ビートなどの畑作が中心です。

なだらかな美瑛の丘に畑作の緑、美瑛ラベンダーの紫、ピンクのコスモスなどが、まるでジュータンを敷きつめたように、美しい丘の町美瑛の農村景観をつくっています。

美瑛町「展望花畑四季彩の丘」は、展望が素晴らしい丘の町美瑛に15haもの広さを有しています。

春から秋までのお花の季節には、数十種類の草花が咲き乱れる、花の楽園です。又写真ギャラリー「拓真館」など、美瑛の美しさを満喫したい人がおとずれています。

ここは、明治27年、兵庫県の小林直三郎という人が、同志とともに入植したのがきっかけとなり、その後、いくつもの農場が作られて開拓が進みました。

そして戦後には、旭川の第七師団演習場(6600ha)や、御料地(皇室の所有地、2900ha)など、広大な国有地でしたが、戦争で被害をうけた人達や、ひきあげてきた人達に解放されたものです。

美瑛の地名のおこりは、アイヌ語の「ピイェ」から来ています。

「ピイェ」とは、「油ぎった」という意味で、美瑛川が十勝岳から流れ出る硫黄分のために、白く濁っていたことから、こように呼ばれたものです。

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美瑛町の概要

上川支庁管内美瑛町は、人口約1万人で、農業を基幹産業とする純農村地帯です。

人口のピーク時には約2万2千人までになりましたが、高度成長期を迎えた日本の経済が、若者を都会へと引き寄せた結果、後継者問題が農家を離農に追い込み、また、農産物の自由貿易は農村を直撃、お米の減反と、みるみる農村人口は減少の一途を辿ってまいりました。

ところが写真家・前田真三氏の写真が発表されたことから、美瑛町の丘は全国から注目を浴び、今では世界三大丘陵の一つに数えられ、CMや映画、テレビドラマの撮影で一躍有名になりました。

もともと大雪山国立公園に位置する十勝岳を始めとする十勝山系、その麓の白金温泉を有する観光の町の顔を持っていました。

しかし、ここに至ってまさか、農村風景が観光として注目されるなど誰が考えたでしょうか。

農業地帯は農業者の生活の場所であり、苦労と努力の結果が農作物の生産に結び付き、丘の風景、いわゆるパッチワークの風景が出来るまでは、自然や大地と向き合って戦い続けた結果でした。

美瑛町は北緯43度、東経142度と北海道のほぼ中央に位置し、大雪山国立公園十勝岳連峰の麓に広がる大丘陵地帯で、町の総面積は約677平方km、琵琶湖とほぼ同じ面積で、東京23区(約616平方km)よりやや広く、山林が7割を占めております。

気候は十勝の山の麓に位置することから、夏暑く冬厳冬という大陸性気候です。

(南フランスのマルセイユ、北アメリカのボストン、シカゴとほぼ同緯度、ロンドンやパリより遙かに南に位置するが、これらの地より温暖とはいえない)

交通の便も良く、旭川空港から車で10分位のところで、JR富良野線や国道237号線が通っており、交通の要所でもあります。

美瑛とはアイヌ語で「ピイェ」から転訛したもので、「油ぎった川、濁った川」の意味で開拓者が「ビエイ」と訛って読み、「美しく、明朗で王者の如し」から「美瑛」の漢字があてられたということです。

農業の町として歩み続けて参りました美瑛町は、平地では水田、丘陵地では畑作物が中心で、耕地面積は約1万2700ha、現在、畑作物の生産が9割を占めております。

畑作物はジャガイモ、麦類、豆類(小豆が多い)、ビートをはじめ、カボチャ、タマネギ、トウモロコシ、アスパラガスなどの生産をしています。

中でもジャガイモは「カルビーのポテトチップス」の原料となって、全国のお店で販売されております。

この町の歴史は、明治27年9月、兵庫県出身・小林直三郎氏が雇人3人を伴って辺別太(現在の旭地区)に入植し、旭農場を開設したのに始まります。

農場主であった小林直三郎氏の日記には、「芒々たる草原、古来かつて斧の跡なき鬱蒼たる森林」と記されていたそうで、昼なお暗い大原生林に踏み分け入った最初の人ならばこそ、書き記す言葉に実感が込められているのがわかります。

それに続いて原野と呼ばれた美瑛川流域にも幾つもの農場が開かれ、徐々に美瑛の町は形成されていきました。

そして早くも明治32年9月には、富良野線が美瑛まで開通しています。

大正15年、十勝岳大爆発によって死者行方不明者7名を出し、隣り町の上富良野町では137名、合わせて144名の犠牲者を出す大惨事となりました。

それよりさかのぼりますが、明治40年、陸軍第7師団演習場が美瑛に設定され、現在のパノラマロード一帯が戦前、戦中まで、軍の演習場であったところです。

一面すずらんの花咲く大原野であったと懐かしむ住人もおいでになりますが、昭和20年戦後を迎え、満州(中国)、千島、樺太、(サハリン)からの引上げ者に開放され、新たな生活の場として開墾され、昭和25年2400戸を超す勢いでした。

現在「丘のある風景」などと知名度が高くなり、観光客が押し寄せるほどの見事な農業地帯になるまでは、口で言い表すことの出来ない苦労の連続だったと言います。

また、十勝岳の山麓には明治43年に開業した温泉がありましたが、大正15年の十勝岳の爆発で泥流に埋まってしまい、跡形もなくなりました。

昭和25年に温泉の掘削を試みたところ成功し、「この湯はまさに地底から湧いたプラチナ(白金)とも云うべき尊いもの」と、時の町長・鴻上覚一氏の言葉から、「白金温泉」と命名したそうです。

豊かな水と豊かな大地、豊かな人の心が一つになって、此れからも美しく明朗で王者の如く、この町が輝いてくれることでしょう。

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