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名勝 天都山とオホーツク流氷館です。【網走市】
北海道網走市天都山254に有る、名勝 天都山へ行って来ました。
北海道で2つしかない国指定の名勝、天都山です。(もう1つは函館市の香雪園)
標高わずか207メートルですが、展望台からの眺めがあまりにも美しいため、『天上の都』で遊ぶような感じがするということで、『天の都の山』『天都山』と名付けられました。
360度の展望は、網走湖・能取湖・藻琴湖・涛沸湖などの湖をはじめ、オホーツク海岸線、知床半島の山々、遠く阿寒や大雪の山々まで望めます。
また、この天都山は、オホーツクの桜の名所で有名です。
桜前線が、この網走地方に到達するのは5月中旬のころで、開花の早い沖縄に比べて、約3ヵ月遅いのですが、およそ1000本の桜が咲き乱れ、この山を淡いピンクに染めあげて、春を知らせます。
眼下に周囲44kmの網走湖が見えております。
こんもりとした森に囲まれ、湖面を映す四季の変化は美しく、とくに、夕映えの網走湖は美しく、旅情をかきたてます。
網走湖の右手、奥に見えている湖は、周囲32kmの能取湖です。
アイヌ語で「ノトロ」『岬のところ』という意味です。
網走湖と同じ海跡湖で、ほたて・アサリ・ホッキなどの貝類の宝庫で、サンゴ草の多いところでも知られ、秋になると湖畔一帯は、真っ赤なじゅうたんを敷きつめたように変わります。
網走湖に続く流れは、網走川です。
川の向こうの赤レンガの塀で囲まれた建物は網走刑務所で、湖と刑務所の間に開けている畑は、刑務所所有の湖畔農場です。
網走川
阿寒の釧北峠から流れ出て、津別・美幌・女満別を通り、一度網走湖に入ってオホーツク海にそそいでおります。
道路のなかったむかしは、網走と奥地をつなぐたった1つの交通路として、アイヌの人たちの丸木船が行きかったところです。
この辺りは、川が大きく曲がりくねっていることから大曲と呼んでおります。
網走刑務所
少し見ずらいですが写真右手の鉄筋コンクリートの建物が網走刑務所です。
むかしは『網走監獄』、今は『網走番外地』として、その名が知られているようです。
只今では、3階建集中暖房付きの鉄筋ビルに変わっておりますが、アーチ形の赤レンガの正門と、高さ4m65cm、地下1m80cmのレンガ塀はむかしのままです。
明治23年、釧路集治監網走外役所として造られ、約1200人の囚人が、道路や鉄道建設、鉱山の採掘など、過酷な労働にかりだされ、北海道開拓のいしづえとなりました。
五寸釘の寅吉こと西川寅吉や、脱獄王といわれた白鳥由栄などのほか、いわゆる政治犯といわれる人たちも投獄されました。
人里はなれ、寒さもきびしく、網走川に行く手をはばまれ、しかも、重労働の毎日が「恐ろしい網走監獄」というイメージをつくりあげたわけですが、現在は懲役8年以下の、短期受刑者に限られ、刑務所での生活も改善されているそうです。
この刑務所の所有面積は、1700ha、この中に農園、果樹園、山林を持ち、豚や牛を飼い、野菜から肉にいたるまで自給自足をしている日本一の農園刑務所です。
また、刑務所内で受刑者がつくった家具・洋服・皮製品・木工品などが、年に1度展示即売されます。
網走観光土産の一つ、ニポポ人形も受刑者の手で作られています。
ここで、網走刑務所で服役していた人の詩をご紹介しましょう。
網走は寒いですよ。雪が降りますよ。
でも、緑は美しく、畑は黒く、牛がないて、
人々はやはりあたたかい。
母さんと、兄の車で私は帰ります。
さようならを、胸に残さず私はいってから、
網走にも、さようならをいいます。
(ある受刑者の詩より抜粋)
※刑務所の施設概要
鉄筋2階建一部3階・スチーム暖房・水洗トイレ・集会場・図書館・浴場・体育館・グランド
オホーツク流氷館
天都山にはオホーツク流氷館があります。
展望台からは360度の雄大な景観はもちろん、本物の流氷もご覧いただけます。
マルチスクリーンによる自然紹介や、流氷の誕生を説明したパネル展示室など、オホーツクについての見ごたえある資料が集められております。
とくに、気温マイナス15度の『流氷体験室』には120tもの流氷が展示され、夏でも冬のオホーツクが実感できます。
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