北海道旧安田銀行小樽支店です。

旧安田銀行小樽支店

同行本店営繕課が設計し、全国の支店と類似した外観になっています。

その特徴は、中央に大きな柱を連続させて柱の間に縦長の窓を配し、両脇に壁を設ける形態です。

平成１３（２００１）年、中央通り拡幅工事のため曳家で移築し、所有者の理解で次代へ引き継がれる鉄筋コンクリートの建物になりました。

旧安田銀行小樽支店、昭和５（１９３０）年建築。

現在はレストランとして、再利用されております。

組合の成立

明治の後半からは、これまでに誕生してきた企業や団体がさまざまな組織（組合）を結成し、社会的立場を強めていきます。

企業単位では成し得ない社会的な地位向上目指すのです。

特に経済団体として現在の小樽商工会議所が明治３０年（１８９７年）に開所式を挙行したのを筆頭に、銀行・産業・宗教・医療・スポーツ関係、そして各青年部などが結成されています。

いわば開拓需要で新天地小樽に進出してきた企業などが、公的な組合を結成することにより、秩序の構築と社会的発言権を確保してきたことがわかります。