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オンネトーと雌阿寒岳・阿寒富士です。阿寒国立公園【足寄町】
北海道観光貸切チャーター個人タクシー高橋のオンネトーと雌阿寒岳・阿寒富士です。【足寄町阿寒国立公園】
足寄町阿寒国立公園
阿寒公立公園の足寄町「オンネトー」は、アイヌの人達が「年老いた湖」「奥深い湖」と呼びしたしんだ周囲4㎞ほどの小さな湖です。
「オンネトー」は、澄んだ水が、光の反射のぐあいによって、美しい色に変わる所から、別名「五色沼」の名もあります。
湖の底から湧きだす天然ガスのため、ザリガニやサンショウウオくらいしか住んでいないようです。
また、この辺りに見られる、樹皮が赤っぽい針葉樹は、アカエゾマツです。
アカエゾマツは、枝を水平にだしてスラリと伸び、その男性的な姿には、北海道の森の王者という風格があります。北海道にはアカエゾマツの美しい林が各地に残っていますが、この辺りは、その中でも、ひときわ美しいと言われております。
オンネトーは、晴れた日には、雌阿寒岳や阿寒富士を湖面に映し、周りの緑や紅葉とよく調和していて、まことに美しい眺めです。
エメラルド・グリーンをはじめ、7色に変わる水面の色は、あやしくゆらめき、美しさをかもしだして、ここを訪れる人の心を、とりこにしています。湖の向こうには雌阿寒岳、阿寒富士も見えております。
下の写真右側が阿寒富士1476m、左側の山が雌阿寒岳1499mです。
阿寒富士は雌阿寒岳より23m低いため『リトル雌阿寒』とも呼ばれております。
雌阿寒岳
噴煙を上げる山は雌阿寒岳です。
アイヌの人たちが『マチネシリ』アイヌ語で『女の山』の意味です。
雌阿寒岳は沢山の小さな火山や、火口が集まっている複雑な山です。
昭和30年に小規模な噴火があり、記録としては、これが初めのものですが、火山灰の研究によりますと、200年前にも大噴火があったと考えられるそうです。
アカエゾマツ・トドマツの林をぬけて登っていきますと、5合目に、むかし硫黄を採りだしていた旧火口跡があり、このあたりから、ハイマツやナナカマドが増え高山の気配がこくなります。
さらに、7合目付近からは、火山の素肌があらわれ高山植物も見られます。
雌阿寒岳のもっとも高い峰は、1499mのポンマチネシリで、すぐとなりの阿寒富士はもちろん、遠く大雪の山々を望むことができます。
北海道の火山
阿寒摩周国立公園には、雌阿寒岳、阿寒富士が有りますが、これらの山はじめ、火山の多いところです。
北海道は、那須火山帯、千島火山帯、鳥海火山帯などの火山帯が縦横に走り、主な火山が46もあります。
気象庁では、全国の活火山を、危険性の高い順にA級・B級・C級に分け、その中でもAとB16の山を要注意として、常時観測を続けていますが、そのうち5つは北海道のB級火山です。
有珠山、駒ケ岳、樽前山、十勝岳、雌阿寒岳の5つで、全国の3分の1を占めております。
北海道では沢山の火山が、その周辺の湖・沼・温泉とともに、観光のシンボルになっていますので、いったん噴火したときの被害の大きさは計り知れず、昭和52年の有珠山の噴火を教訓に、改めてその対策が検討されております。