北海道観光貸切個人チャータージャンボタクシー高橋の『根室市』です。

根室市、「国境の町」北方領土問題が解決していない今、日本で最も東に位置している根室市です。

根室市は、宝暦4年(1754年)、松前藩が国後に漁場を開いた際、中継地として根室に運上屋が設けられ、和人の歴史が始まりました。

その後、明治2年には、開拓使の根室担当判官・松本十郎が、99名の移民を連れて来ましたが、これは東京などで、ブラブラしていた浮浪者を集めたものだったので失敗に終わり、翌年、函館地方から30人が団体移住して、本格的な開拓が行われました。

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現在は、サケ・マス・コンブ・カニなどの漁業や水産加工業を中心に、酪農も行われています。

根室市は、昔から対外的に難しい立場に立たされて来たところです。

古くは(寛政4年、1792年)ロシアの使節ラックスマンが来航して、わが国との通商を求め、松前藩や幕府をあわてさせました。

明治に入っても、このロシアからの圧迫は変わることなく、警備にあたった屯田兵が、悲惨な1ページを書き加えました。

また、太平洋戦争終結を一カ月後に控えた昭和20年7月(15日)、千島の補給基地であった根室は、米軍機の空襲を受け、多くの死傷者を出し、市街の8割を焼失しています。

そして戦後、千島をはじめ、北方の島々がロシアの支配となりました。

現在「島を返せ」と叫び続けていることは、皆様ご承知のとりです。

根室市街は、碁盤の目のように区画されていますが、これは明治のはじめ、開拓使によって行われたものです。

また、町名に「明治町」や当時の開拓使長官黒田清隆の名をとった「清隆町」、開拓使判官松本十郎の「松本町」、北海道三県時代の、根室県令湯地定基の「定基町」などがあり、北海道創世記に、大きく位置づけられた、根室の歴史を物語っています。

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昆布

夏になると小さな磯船で昆布を採り、天気の良い日には家族総出で昆布干しに精をだします。

ところで北海道は、全国の9割近くの昆布を生産しています。昆布は冷たい海に育つ海藻で、比較的深い岩について繁殖します。成長も早く、半年で3m~5m、時には15mぐらいにもなります。

しかし収穫するのは、厚みのました2年生、3年生のものです。

襟裳周辺の昆布採り期間は6月から9月下旬までで、磯船を漕ぎ出し長い竿の先につけたカギで昆布をねじり取ったり、引き寄せたりします。

そして、とった昆布は家族総出で浜辺に並べて干しますが、干し上がる時間が短ければ短いほど、良い品質の商品になるので、その忙しさは大変です。

北海道の昆布の種類は、太平洋側で採れるマコンブ・ミツイシコンブ・ナガコンブ、日本海やオホーツク海の沿岸で採れるリシリコンブ、日本海のホソメコンブと、大きく5つに分けられます。

それぞれ用途も違い、おでんや昆布巻きになるのはミツイシコンブ・ナガコンブ、出汁をとるにはリシリコンブ、短冊形の「潮ふき昆布」にするのは、ふくよかなマコンブと、いろいろです。

また、むかしから、昆布を食べると長生きをすると言われますが、コンブは「海藻の王様」とよばれるほど豊富な栄養を含んでいます。とくにカルシウムが多く、その他、ヨード・鉄・ミネラルも含まれ、カリウムも多いそうです。

コンブは「日本の伝統の味」であることはもとより、私達の生活にも、欠くことの出来ない大切な栄養食品です。

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