ホーム »
小清水原生花園と涛沸湖です。【小清水町】
北海道札幌小樽観光貸切チャーター個人タクシー高橋の小清水原生花と涛沸湖です。
小清水町に有る小清水原生花園と涛沸湖です。
涛沸湖とオホーツク海にはさまれた、延々8㎞におよぶ砂丘一帯は、自然の花園、小清水町原生花園です。
緑の中に真っ赤なハマナス、紫のヒオウギアヤメ、黄色いエゾキスゲやセンダイハギ、オレンジ色のエゾスカシユリなど、6月~7月に掛けて約40種の草花が色とりどりに華やかさを競います。
ハマナスは皇太子妃殿下雅子様のお印に選ばれた事ですっかり有名になりました。
また、砂丘でオホーツク海と隔てられてきた涛沸湖は、藻琴山の優雅な姿を湖面に映し、湖のほとりでは、牛や馬がのんびりと草を食んで、牧歌的な風景を見せております。
「湖の面にうつりて 小草食む 牛の姿の うごくことなし」昭和29年、ここにお見えの昭和天皇が詠まれたお歌です。
周囲28㎞の涛沸湖が見えますが、秋の終わりから春にかけてたくさんの白鳥が飛来することから、優雅な「白鳥の湖」という名前も持っています。
白鳥はかつては、魚介類を食い荒らす不届きものということで、漁師たちから嫌われていましたが、水草の根や水藻しか食べないことがわかり、保護鳥にも指定され、親しまれています。
白鳥は、ほとんどが数十羽ずつの群をつくり、家族愛の強い鳥のようです。
夕方から夜明けまで、子を呼ぶ親鳥、親鳥を呼ぶひな鳥の鳴き声は、しみじみと哀調をおびて聞こえます。
また、昭和31年、タロー・ジローで有名な第一次南極観測隊が越冬訓練した湖としても有名です。
ハマナス
小清水原生花園は、ハマナスの多いところです。
赤いバラ科のハマナスは、皇太子妃殿下雅子様のお印として選ばれ一躍注目されるようになりました。
「潮かおる 北の浜辺の 砂山の
かのハマナスよ 今年も咲けるや」
この歌は石川啄木のうたったものですが、ハマナスは砂丘に咲くバラ科の花で、濃いピンクの5枚の花びらを持ち、開くと中心に黄色い雄しべが見えます。
(まれに白い花もあります)
バラ科の花は「香水の王様」といわれ、はまなすは「においバラ」に属し、2500枚の花びらを集めると、天然香料が1gとれるそうです。
野生の物ほど香りが強く、これに合成香料を少し加え高級香水などに利用されています。
6月中旬から9月末ころまで、次々と花を咲かせますが、その残ったオレンジ色の実は、ジャムやハマナス酒に、タンニンの含まれて樹皮や根は、織物を染めるときの染料などに活用されております。
ハマナスは昭和53年に「北海道の花」に選ばれていますが、開発が進むにつれてその数が減ってきたのは残念なことです。
オホーツク海
オホーツク海が見えて、おりますが、オホーツク海は「流氷の海・国境の海・最果ての海」そして、豊かな海の幸をたたえるなど、様々な顔を持つオホーツク海です。
北緯44度~62度にわたる南北にやや細長いうみで、総面積152万平方キロメートルに及びます。
アジア大陸の北東部に位置し、シベリア・カムチャッカ半島・サハリン・千島列島と北海道の東海岸に囲まれた海域で、北大平洋に続いております。
また、間宮・宗谷の両海峡を通じて日本海にも連なっております。
水深は、一番深いところで約3700m、全体で見ると200m~500mの大陸棚が発達しており、魚類の豊富な世界有数の漁場となっております。
また、この海域は流氷の見られる海としては、世界で最も緯度が低いのです。
したがって、水温も大変低く、年平均3度~4度くらい、真夏でも17度~18度しかございません。
水は大変綺麗で海水浴場として恵まれておりますが、水温が低い為に、海水浴シーズンはせいぜい2週間程度です。7月末からようやく泳げるようになりますが、焚火で体を温めながら海水浴をしている、他では見られない光景に出会うことがあります。
オホーツクとは「オホータ、狩猟の海」という意味だそうで、極東地方には町の名前や人の名前もあると聞いております。
このように大きく広がったオホーツク海も、冬となりますとたった一夜にして、真っ白な流氷に覆われてしまうのですが、ご想像いただけますか?