阿寒摩周国立公園『阿寒湖アイヌコタン・アイヌ民族舞踊です。』

マリモにまつわるアイヌの伝説

マリモの伝説

マリモにまつわる悲しい恋物語をご紹介しましょう。

むかしむかし、それは阿寒湖に、まだマリモのなかったころのお話です。

阿寒湖の西側に、モノッぺというコタンがあり、そこには、シッパチという長老が支配していました。

その長老にはセトナと呼ぶ美しい一人娘がおりました。

16才の春を迎え、湖畔に咲く、どの花よりも美しくなって行きました。

やがてコタンのおきてに従い、セトナの婿選びをしましたが、決められた相手は福長老の息子メニカでした。

ところが、メニカはコタンで一番の乱暴者、セトナが喜ぶはずがありません。

まして、彼女には父の部下で、勇敢な、心やさしい、マニぺという意中の若者がいたのです。

しかし、コタンのおきては厳しく、近づいてくる婚礼の日を前に、セトナの心は、マニぺと楽しくすごした日々を思い出し、暗くなるばかりでした。

一方、セトナの心が、マニぺにかたむいていることを知った、乱暴者のメカニは、ある日、マニぺを殺そうとしましたが、争いの果て、死んだのはメカニでした。

仕掛けられたとはいえ、人を殺した罪を恐れたマニぺは、一人湖上に丸木舟を浮かべ、日頃なじんだ芦笛をこの世の名残りに吹きならし、湖に身を投げて、ついに帰らぬ人となったのです。

マニぺの死を知ったセトナは、おさえきれぬ悲しみに胸をいため、湖の岸にたたずんで、もの想いにふける日が続きました。

やがてある風の強い夜のこと、セトナもまた、湖上に船を進め、恋しいマニぺのあとを追って、二度とその美しい姿を、コタンに見せることはなかったのです。

それからというもの、セトナのむせび泣く声と、マニぺの芦笛の音が、湖上はるかから流れてくるといわれ、この世で結ばれることのなかった二人の心が一つのマリモとなって永遠に漂うのだと伝えられております。

(このお話は、大使時代に和人によってつくられた伝説です。)

阿寒湖遊覧船乗船後は、阿寒湖アイヌコタンで阿寒湖アイヌ民族舞踊の見学です。🚕🚕🚕

阿寒湖アイヌコタン

阿寒湖アイヌコタンは、前田一歩園財団の3代目園主、前田光子氏が、アイヌの生活を守るため、店や住まいのための土地を無償で提供したことから始まった場所です。

これにより、全道各地のアイヌが集まり、様々なアイヌ文化が持ち込まれました。

北海道の動物

北海道にすむ野生動物を少しご紹介しましょう。

本州と北海道の間には、ブラキストン・ラインと呼ばれる、動物分布の境界線があるそうです。

たしかに、北海道にはツキノワグマ、カモシカ、サルなどはすんでおらず、本州にはいない、けものや鳥がすんでいます。

その中から、おもなものをご紹介致しましょう。

もっとも、よく知られているのはヒグマです。

ツキノワグマとは比較にならないほど大きく、日本にすむ陸上動物のなかで最大です。

山菜採りの人や、ときには、動物が襲われることがありますが、最近は、その数の減少がむしろ心配されています。

エゾシカやキタキツネも、本州の仲間にくらべてはるかに大きく、いずれも、最近では、たくさん増えているため、山の中ばかりでなく、町のなかでも顔を合わせることがあります。

この他エゾリス、シマリスなども、本州のものにくらべて体が大きいのが特徴です。

ナキウサギは、氷河期の生きた化石といわれる貴重な動物です。耳は小さく丸く、一見ネズミのようですが、レッキとしたウサギの仲間で、大雪山など、高山帯の岩場にすんでいます。警戒心が強く、朝夕しか姿を見せません。

北海道を代表する鳥といえば、まずタンチョウです。北海道の鳥に指定されている特別天然記念物です。

また、オオワシ、オジロワシはどちらも北海道を代表する大型の海ワシ類で、知床などで見る事ができます。

オロロン鳥の名で知られるウミガラスは、天売島だけにすむ天然記念物ですが、年々数が減ってきて、絶滅が心配されています。

阿寒湖アイヌコタン

アイヌコタンは、36戸・120人が暮らすアイヌコタン(集落)です。

民芸品の製作や販売を営み、長年北海道の代表的なお土産として観光客の方から喜ばれてきました。

特にクマや鳥、人間などを題材にした一流作家による精緻な木彫作品は、独自のアイヌ芸術として世界から高い評価を受けております。

また、伝統ある『アイヌ古式舞踊』は祖先から伝承されてきた貴重な遺産として、北海道唯一の、国の重要無形民俗文化財に指定されております。

新しい文化の創造としては、世界的に有名な口承叙事詩『ユーカラ』を劇化、パリ・ユネスコ本部・香港。台湾など国内外で数多くの公演を行い絶賛されました。

イランカラッテ

イランカラッテとは、アイヌ語で『あなたの心にそっと触れさせていただきます』を意味する挨拶の言葉です。

阿寒湖は北海道の東、阿寒摩周国立公園内に位置し、『阿寒湖のマリモ』が生育しているところでよく知られ、湖畔の阿寒湖温泉は古くから疲れを癒す旅行者で賑う温泉街です。

阿寒湖アイヌコタンは阿寒湖温泉街に有ります。

『コタン』はアイヌ語で『集落』を意味します。

阿寒湖のアイヌコタンは、前田一歩園財団の3代目園主の前田光子氏が、アイヌの生活を守るための店や住まいのための土地を無償で提供したことから始まった場所です。

これにより全道各地のアイヌが集まり、様々なアイヌ文化が持ち寄られました。

阿寒アイヌコタンでは、それぞれのアイヌ文化の伝統をしっかりと守り受け継ぎ、そしてその伝統が混ざり合い、独自のアイヌ文化へと進化させました。

阿寒アイヌコタンは、伝統文化を受け継ぐあいぬが実際に生活を営み、それぞれがお店を構えて旅の方を迎えております。

そした、受け継ぐだけでなく、現代的なものの見方や技術を取り入れ、『伝統と革新』を体現して、アイヌ文化の精神性が今まで以上に感じられる新しい創作や、舞台づくりに取り組んでいます。

アイヌ文化で大切とされる数字は『6』です。

阿寒湖アイヌコタンは、『触れ合う・つくる・食べる・受け継ぐ・解き放つ・自然と生きる』の6つの感覚で、アイヌ文化の精神性が感じられる場所です。

阿寒湖アイヌコタンでの文化体験や交流が、これからの生き方や暮し方を心豊かなものにするきっかけとなることでしょう。


アイヌの伝統楽器ムックリの演奏です。

木の皿を飛ばし合う踊りです。

最後に私のお客さんも踊りに参加しました。😃✌

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